Computational Science and Engineering Division, Atomic Energy Society of Japan
  • 【報告】2012年秋の大会での企画セッション

    2013.1.13 コメント無し

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    2012年9月20日(木)  13:00~14:30 M会場 

    座長(JAEA)中島 憲宏

    • 関西大学 高橋 教授
      津波評価および解析手法の現状と課題
    • 電力中央研究所 松山様
      原子力発電所における津波の評価方法
    • 東京電力株式会社 谷様
      東日本大震災の津波再現解析

    津波評価および解析手法の現状と課題
    高橋先生(関西大学)
    津波の発生から襲来までを,「津波の発生」,「外洋伝播」,「沿岸への襲来」に分け,それぞれの局面における解析手法を紹介するとともに,今後の課題が提示された.

    原子力発電所における津波の評価方法
    松山様(電力中央研究所)
    津波評価(想定)に関する歴史,確定論,確率論による評価等の紹介がなされた.今後の評価法に関しては,3次元数値計算の導入や地震以外の発生原因(地滑り等)の考慮が挙げられた.

    東日本大震災の津波再現解析
    谷様(東京電力株式会社)
    福島第一原子力発電所,福島第二原子力発電所における津波の状況の検証結果が報告された.敷地内における痕跡調査結果から,津波の規模を想定し,またシミュレーション結果から当時の状況再現が報告された.

  • 【報告】2012年秋の大会での全体会議・特別講演

    2013.1.13 コメント無し

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    【全体会議】

    1)部会長挨拶,活動報告

    2)事故調査委員会について

    事故調査委員会の立ち上げの経緯が紹介され,3月末提出予定の中間報告までのスケジュールが提示された。

    3)共催・協賛・後援の報告

    部会が共催等する会議への部会員の積極的な参加を働きかけた。

      

    【特別講演】

    柴原先生(大阪府立大)

    柴原先生(大阪府立大)

    FEM熱弾塑性解析に関してのご講演がなされた.解析規模の大規模化のために,解析の高速化,省メモリ化は重要な課題である.この課題に対して,理想化動的陽解法は,従来法(陰解法FEM)と比べて要素数約5万の解析において下記の成果を確認できたことが報告された.

    • メモリ消費量を1/40に縮減できた
    • 精度は従来法と一致していることを確認できた
    • 1/2の高速化
    • GPUの導入で15倍以上の高速化

    奥田先生(東京大学)

    奥田先生(東大)

    前回のご講演資料を基に,10年前の課題と現状が紹介された.また,最新の研究成果,応用例,奥田先生がテーマリーダーを務めるRISSプロジェクトの紹介がなされた.また,研究課題を産業応用する際の課題として,プロジェクトで実際にソフトウェアを公開している立場から,技術的課題とLogisticsにおける課題が示された.