Computational Science and Engineering Division, Atomic Energy Society of Japan
  • 日本原子力学会2013年春の年会 企画セッション報告

    2013.5.16 桐村 コメント無し

    日本原子力学会2013年春の年会
    企画セッション報告
    「モデリング・シミュレーションの高度化」
    2013年3月28日(木) 13:00~14:30 O会場
    座長 堀田亮年(JNES)
    −    我が国における国産コード開発プロジェクトの紹介 松本昌昭(三菱総研)
    −    国産コード開発におけるV&V 岡本孝司(東大)
    −    V&V の適用と実施の国際動向について 笠原文雄(JNES)

    我が国における国産コード開発プロジェクトの紹介
    松本昌昭(三菱総研)
    平成24年度発電用原子炉等安全対策高度化技術基盤整備事業のひとつであるモデリング・シミュレーションの高度化について紹介された。プロジェクトの背景、開発対象の検討、開発、活用に関する検討が行われた。
    プロジェクトの背景では、本研究開発が必要となった背景が示され、目的や実施内容、今年度の具体的な実施計画、開発委員会の体制等の最新の状況の報告がなされた。開発対象の検討では、国内外の現状を調査しPRODASに登録された国産コードの利用状況の詳細な報告がなされた。また、国外のコードの利用が選択される理由を分析した結果が示された。開発、活用に関する検討では、国内のソフトウェアは開発されても利用が進まないことから、米国での開発、活用を支援する体制を紹介すると共に、国内での開発、活用の拡大に向けた課題が議論された。

    V&Vのための精度保証付実験データ
    岡本孝司(東大)
    原子力安全解析コードの状況を確認し、V&Vのための精度保証付実験データのニーズについて議論した。V&V標準化、国産独自コード開発、V&V用精度保証実験データベースの拡充を課題として挙げ、それぞれの動向についての紹介がなされた。
    V&V標準化では日本国内だけでなく世界中での動向や、原子力分野に限らず産業界での動向も事例を挙げて紹介された。国産独自コード開発については、基盤技術・知識集約としてのモデリング・シミュレーション技術、炉物理解析コード、安全解析コードが紹介された。また、情報基盤の構築として、V&Vデータベースの構築への取り組みも紹介された。

    V&V の適用と実施の国際動向について
    笠原文雄(JNES)
    ASME2012 Verification & Validation Symposiumと、米国での火災解析モデルのV&V(NUREG-1824)について紹介された。ASME2012 Verification & Validation Symposiumは米国機会学会(ASME)の主催で、2012年5月米国ラスベガスで開催され、約200名の参加があった。会合全体としては、V&V標準に基づいたモデル検証、解検証(verification)を行い、その後試験との比較によるシミュレーションの妥当性確認(validation)を実施して解析コードの信頼性を示す方法論はかなり定着していると感じられた。パネルセッションでは、JAEAの鈴木氏からV&Vへの取り組みについての報告が行われた。
    米国での火災解析モデルのV&V(NUREG-1824)は、米国原子力規制委員会(NRC)と米国電力研究所(EPRI)との共著で2007年5月に発表された。リスク情報に基づくパフォーマンスベースの火災防護の裏付けを行うために、火災の結果を確実に予測可能な検証及び実証(V&V)済みの火災モデルが必要であるということからまとめられ、五つの火災モデルの検証と実証(V&V)結果をとりまとめたものとなっている。

     

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  • 平成25年度部会長挨拶

    2013.5.10 コメント無し

    平成25年度部会長 越塚誠一氏の挨拶文を掲載いたしました。

     

  • 「東京電力福島第一原子力発電所事故に関する調査委員会」中間報告書第2版案レビューのお願い

    2013.5.8 桐村 コメント無し

    「東京電力福島第一原子力発電所事故に関する調査委員会」の中間報告書につき、

    先日ご報告したレビュー結果を反映した第2版案の作成が完了しました。

    つきましては、計算科学技術部会部会員の皆様に再度レビューをいただきたく、

    ここにお願い申し上げます。ご意見等につきましては、対案・追記案を

    文章の形式で合わせて提出していただけましたら幸いです。

    CSED事故調中間報告書案6_9章_第2版_部会レビュー版

     ご意見等は、運営委員もしくは下記メールアドレスの広報担当までご連絡下さい。

    【締め切り: 2013年5月24日(金)】

    admin アットマーク csed.sakura.ne.jp